テレビを良く見る人にとっては、さかなくんはおそらくみのもんた並に有名なんじゃないかと思います(それは言い過ぎか)。僕は日本を離れる前(2006年)に、何らかの番組でさかなくんを見たとき、「変なやつ~、でも魚に詳しいんだ~」というイメージしかありませんでした。この本はさかなくんの自伝というわけですが、僕にとっては、教育とはなにか、及びその重用さを再確認した良き読書でした。

さかなくんが小さな頃の行為をいくつか上げます。それらの行為に対して、もし貴方が親だったら、どう対応するかを自問してみて下さい。面白いエキササイズだと思います。

  • 夕方が近づき、家に帰って料理をしなきゃならない。でも子供は砂場を100個以上の泥団子で囲まないと気がすまない(2~3歳の頃の子供)。
  • 夕飯は必ずタコを食べるをねだる子供(一ヶ月ほど続く)
  • 日本料理屋で、活き造りを見て、子供が泣き止まない
  • 頻繁に水族館へ行き、ひとつひとつの水槽を1時間以上かけて見る
  • 学校の先生から「お宅の子は勉強が全然だめで、両親様からなんとかしていただけませんか?」と家庭訪問の際に言われた
  • 畳部屋が水槽の原因で腐り、畳が沈んでいった。(子供は水槽が欲しかった、でも畳部屋に水槽を置くと決めたのは貴方)
  • バスクラリネットの音を自分(親)に聞かせたかった、なぜなら子供がその音色が好きだからだ。その楽器は57万円もするが、子供は欲しいと言わず、ねだる事もしない。
  • 専門学校卒業後、2年近く正職につける機会がない上、ようやく熱帯魚屋さんから正社員のオファーが来たにも関わらず、子供は断ろうとしている。

本を読んでない人のために、敢えてさかなくんの親がどう対応したかはいいませんが、「普通の親」ではないことは確かです。一つ言えることは、さかなくんがTVチャンピョンで5連覇、スカパラとの共演、水産大学の教授になり、日本中の人々が知る存在をしているのは、彼の親の教育方法なくしては実現しなかったと僕は確信していますし、僕が学ぶべき所も沢山ありました。

さかなくんは決してウォーレン・バフェットやスティーブ・ジョブズのような、カリスマではないし、知名度や影響力も遥かに及ばないと思います。ただ、彼の人生は波乱万丈までいかないにしても、本を読まなければ想像もできなかった挑戦や驚き、そして色んな人々との出会いが彼にもたらす変化などは、「凄く面白かった」という感想に値すると思います。

本の冒頭に出てくる「好きに勝るもの無し」は、彼の物語に相応しいテーマであります。

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断然ラーニングはシリアル・アントレプレナー、IT業界の営業とマーケティングを熟知し、12年日本、10年台湾、6年北京での仕事経験を持つトライリンガル、毎日何らかを学んでいるダンより提供。
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